こんにちは!高知在住4年目のセイカ(@seyca_ktd)です。
高知の春を告げる食べ物といえば…
「イタドリ」!
高知県民からしたら、お米と同等くらいに馴染みのある食べ物ですが、県外に行けば「なにそれ?」って方も多い食べ物。
目次
イタドリはタデ科の雑草。高知でどうやって食べられてるのか?
こちらが噂の「イタドリ」です。
スイバやギシギシのように酸味のある植物で、みんなタデ科の仲間なのです。
通称「すかんぽ」ともよく呼ばれています。
赤い茎、緑の茎がありますが、両方とも食用可能です。
高知ではこれを塩漬けにし、その後冷凍保存をしておき、食べる前に水にさらして調理をします。
味付けは、甘辛く炊いたり、炒めたり、マヨネーズと和えたり、調理方法も様々!
私の暮らす地域では、めんつゆと砂糖と煮たものを冷ました後、マヨネーズ和えにして食べられるのですが、それがめちゃくちゃおいしい。
イタドリの処理の仕方
本当はもっと大きいお鍋を使ったほうがいいんですが…
イタドリは食べるのに下処理が必要になります。
そのためにまず皮を剥ぐんですが、
- 40度前後の人肌に近いお湯に少しつける
- ビニール袋にいれて太陽にあてておく
これらのどちらかをやったあとに、剥くと気持ちがいいくらいきれいに剥けます。
皮剥きすると、こんな感じできれいな繊維がお出まし。
収穫したイタドリをその日中にすぐ食べる方法
この皮むきしたあとのイタドリをその日中にすぐ食べたいのであれば、ぐらぐらの沸騰したお湯に小口切りにしたイタドリを入れて、色が変わればあとはしばらく水につけて酸味が抜ければ、炒め物などに使えます。
水にさらす時間は1~2時間くらいあれば、十分食べられるくらいには抜けます。
イタドリの保存方法
イタドリの保存方法ですが、塩漬けして水がでたら軽く絞って、それをジップロックなどに入れ、そのまま冷凍しておきます。
あとは食べる前日にでも袋から出して水にさらしておけば、塩気も抜けて、料理に使えるようになります。
我が家はちなみに半年分くらいはストックしています。
ちなみにこの保存方法でも、イタドリのしゃきしゃきした独特の食感は劣らないので、保存方法に悩まれている方はぜひお試しを。
ちょっと変わったイタドリ活用レシピ。イタドリはルバーブに似ている?
西欧などでよく食べられるタデ科の植物「ルバーブ」ってご存知ですか?
最近日本でも栽培されるところが増えてきましたが、イタドリと同じタデ科の植物なので、ルバーブも酸味がある植物。
このルバーブを使った定番の加工品といえば、ルバーブジャム。
赤い茎のルバーブを使えば、鮮やかな赤色のジャムができあがります。
そこで同じタデ科なら、イタドリもおいしいジャムができるのでは?ということで、今年はジャムを作ってみました。
イタドリジャムの作り方
材料もシンプル、作り方もいたって簡単です!
材料
- イタドリ 750g
- 砂糖 350g
- レモン汁(今回はゆず果汁で代用)大1~2
作り方
1.使うイタドリの下処理は、皮むきをするだけでオッケーです!
皮むきしたイタドリは、小口切りにして計量します。
2.計量したイタドリと同じボウルに、砂糖をいれて浸透圧で水分を出す
だいたいイタドリの全量の50%のお砂糖が目安。
このまましばらく放置すると、イタドリからも水分が出てきます。
3.イタドリと砂糖を鍋に入れて火にかける
あとは中弱火くらいでコトコト、見た目がジャムっぽくなるまで煮ていきます。
下が焦げ付かないようにだけ注意してください。
だいぶ水分が飛んだ頃を見計らって、レモン汁を入れて、濃度がついたら完成です。
あとは煮沸消毒しておいたビンにいれておけば、常温で保存ができます!
こんな感じ。
ルバーブと違って、赤いイタドリを使っても赤いジャムにはなりません。
もし赤色の鮮やかな感じにしたければ、ビーツなど色の出る野菜や果物を一緒にジャムにするといいかもしれませんね。
このジャムがあれば、朝のトーストやヨーグルトはもちろん、ゆるめにしておけば炭酸水で割ってイタドリジュースなんかにもできるかも。
完全に形を崩さずに少し食感を残してジャムにしておけば、タルトやパイに入れてもおいしいこと間違いなし。
最後に。こんなイタドリの活用方法もあるのでは?
イタドリは実はお茶にもなっているんです…!
最近高知では、イタドリの葉に脂肪燃焼効果があることがわかってきて、そのための特許出願なんてのもニュースになっていました。
もともとイタドリ自体、漢方やサプリメントとしても活用されているので、こうして里山の人たちが昔から知恵を使って食べてきたのも理由があるのかもしれませんね。
ぜひ春の味覚の山菜イタドリ、手に入る環境がある方はいろいろ試してみてください。
それでは今回はこれにて。ではまた!
山菜や食べられる野草にまつわるおすすめ本
私が実際に持っていて、有益だなあと思う本は以下。
この下のリンクの本は、高知の郷土料理について書かれた本ですが、イタドリも載っています!
身近にある食材ともなる草花、毒のあるものは怖いけど、おいしい草もたくさんあるので、正しい知識をつけながら楽しんでいきたいですね。
それでは今回はこれにて。ではまた!