こんにちは。せいか(@seyca_ktd)です。
高知県の北部に位置する「本山町」の地域おこし協力隊になって早くも2年目半ば。
せっかく地域おこし協力隊という国の制度を使っているのだから、もうちょっとそれ関連でアウトプットしていこうと思います。
地域おこし協力隊って行政によって、当たり外れが結構激しいんですが、私の活動拠点である本山町は任期3年後のことを考えてくれていることもあって、すごく的を絞って活動しやすい環境下にあります。
私で本山町の第三期の協力隊になるんですが、旦那さんも実は第二期本山町地域おこし協力隊。
「林業振興活動員」として入ってきて、そのままここ本山町で起業して暮らしています。
そんな旦那さんが活動時のリアルな内容を寄稿しているこの本。
日本全国あちらこちらで活動をする地域おこし協力隊たちが、それぞれの活動を詳細に綴っているもの。
これから地域おこし協力隊になりたいけど、実際どうなの?って気になる方は読んでみる価値ありです。
さて、今回は地域おこし協力隊を受けたいと思っている方向けの記事にしてみました。
現役地域おこし協力隊員として、よく聞かれる内容なので、きっと世の中の誰かのために役に立つはず。
目次
そもそも地域おこし協力隊として働いてみて、どうよ?
前述したように、私が着任してる本山町地域おこし協力隊はとにかく自由度が高いです。
私自身は「農業振興活動員」として雇われています。
ここには絶景でもある壮大な棚田が存在していて、ここで作られたお米は最近ではブランド米「天空の郷」としても全国に名を馳せています。
しかし現状としてあるのは、高齢化による後継者不足。
そのために新たな担い手がほしくて、雇ったのかなあと勝手に推測していますが、それを強制されることもなく、本当に自由に活動させてもらっています。
そもそも私がなぜ農業振興活動員になったのか言うと、「農ある暮らし」をこの美しい風景の中でやりたかったから。
もともとは「青年給付金」という国の農業関連の補助金で町内の農家さんで研修する予定でした。
しかし、指定された年数の研修を受けれなかったり、その後就農できずだと、もらった補助金を全額返還という恐ろしいことになっていて、ちょうど今の旦那さんと付き合いはじめで、今後どうなっていくのかわからなかったこともあり、リスクが低い地域おこし協力隊を選んだというのが本音です。
実際に地域おこし協力隊になってみるとすごくよくわかるんですが、とにかく人脈の広がり方がすごい。
協力隊になってなければ、出会わなかったであろう方がたくさんいて、体験できなかったことがたくさんあります。
私は「農ある暮らし」からいかにして収入を得るか、着任して1年目はそのための実験をたくさんさせてもらいました。
麦、にんじん、大根、ベニバナ、小松菜、タマネギ、大豆、ししとう、トマトを露地で栽培してみたり。
2年目はそこからさらに的を絞って、それを加工し、自分でブランディング化できるものを見つけてやってきました。
で、その半ばで妊娠発覚したので、今はだいぶ活動内容も限られてしまっていますが…。
それだけでなくって、狩猟免許の取得や、必要な資格の取得、経理などの講座の受講など、自分が必要だと思うものについても積極的に携わらせてもらい、今もどれも無駄なことはなくて、線としてつながってきている感覚があります。
田舎暮らしをしたいけど収入面が心配。
でもやりたいことはあるから実験的に色々挑戦してみたい!
…なんて方には最高のシステムです。利用するっきゃない!
地域おこし協力隊の面接内容を全公開しちゃいます!
面接で何聞かれたの?どんなこと聞かれるの?ってことが一番気になると思うんで、私が面接を受けたときのことを。
・まず自分の氏名と何の分野を希望するか
・応募動機(なぜ農業か)と、任期中に何をやりたいか
・どうして本山町を選んだのか
・最初に本山を訪れたきっかけ
・地域は相互扶助のもと成り立っているが、大丈夫か
・↑それによっていいこともあるが、嫌な事もあるけど大丈夫か
・具体的に今まで自分がもたらしたと思われる成功したコミュニティづくりの事例はあるか
・イエローナイフはどんな町か
・写真教室はどんな感じで行っていたのか
・両親、家族は本山に住む事に関して反対はないか
・本山以外にどこかちがう行政の協力隊試験や企業を受けてはいないか
・もし着任したら、本山に住む気はあるか
・本山町の印象は?
・何か具体的に栽培したい作物はあるか
・米や野菜を具体的にどのような加工物したいか
・流通の仕事に携わった事はあるか
・思っている以上に棚田の整備は大変だが、やれるのか
・自分の本山の地域おこし協力隊へのやる気度合いをパーセンテージで表してください
・受かったら具体的にいつから本山に来る事ができるか
・ここへの交通手段は何か
・今日はまた自宅まで帰るか
当たり前っちゃ当たり前のことを聞かれます。ちなみに面接時間は30分ほど。
さすがに緊張していたので、きっちり時間までは覚えていないですが、とにかくどこまで本気でこの町でやりたいことがあって、この町に対する想いがあるのかを聞かれていたように思います。
受け入れる側としても、できれば定住してくれて、新しいことに取り組んでくれるような人を求めていると思います。
これから面接を受ける方のために一言アドバイス!
・町のどういった資源をつかって、どういうことをしたいかをビジョンでもいいので言えるように。
・過去の自己分析もできていると、受け答えに困らずに済む!
・田舎で暮らすイメージをある程度持っておく。できれば何度かその地域に足を運んで、いいところ、悪いところまで見れるといいかも。
・「地域のために」で頑張りすぎて消耗するよりも、「自分のために」でやがては地域に繋がるのがベスト。
では、面接にいくのにはどんな服装がいいのか?
行政によっては「私服で来てください」というところもありますが、私が受けた本山町は一切服装に関しての指定がありませんでした。
なので、無難にスーツで行ってきましたよ!
面接官も町長や副町長、直属の上司となる方などが4〜5名ほどズラッと並んでおられて、やはりスーツで行って正解だったと思います。
というわけで、これだけ色々言ってきましたが、あとは受ける方と行政の相性もあります。
落ちても、それは縁がなかっただけ。でもその町に魅力を感じてるなら、住む手段は他にもあるはず。
受かってみても、実際住んでみないとわからないこともたくさんあるし、私の場合はとても居心地の良い場所だと思えたのでここに住み続けていますが、みんながみんなそうではない。
その場合は、だらだらと満期3年過ごすくらいなら、早く見切りを付けて次のステップに進むのもありです。
就任前、あるいは就任した後にもおすすめの1冊はこちら。
香川県のやり手の地域おこし協力隊の方がうまくやっていくノウハウなどを惜しみなく欠いてくれている一冊。活動内容に悩んでいる協力隊員は必読です。
それでは今回はこれにて!ではまた!
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