高知で田舎暮らししている、セイカ(@seyca_ktd)です。
我が家ではトカラヤギをつがいで2頭、飼っています。
気がつけばあっという間に1年。
我が家での記録兼ねて、ヤギを今後飼って繁殖させたい方などの参考になれば嬉しいです。
ヤギ誕生直後の様子は、私のYouTubeチャンネル「セイカの暮らし便り」にもアップしましたので、ご興味あればぜひみてみてください。
なお、ヤギに関しては専門家ではなく、素人として当記事を執筆しています。
ヤギを実際に飼っている人の一意見として参考にしていただけると助かります。
目次
ヤギの妊娠について
ヤギの妊娠中
ヤギの妊娠期間は約5ヶ月。
妊娠すると、乳房が張ってきたり、お腹も次第に大きくなってきます。
また発情しなくなるので、鳴き喚く回数も減るらしいのですが、我が家の場合は妊娠前と変わらずな感じでした。
餌はあげていたけれど、ひょっとするとお腹が空いていたのかな…。
ヤギの分娩
ヤギの分娩は軽いそうで、難産になることはあまりないようです。
人間だと陣痛はじまって丸1日分娩までかかる…ということも普通にありますが、ヤギは陣痛が始まってから分娩までの時間も早いんだとか。
なので気がついたら生まれていた!ということもあり得ます。
とはいえ、経過観察をしてやる必要はあります。
ヤギの出産後
ヤギのお母さんは子ヤギの面倒をしっかりみてくれることが多く、羊水や血にまみれた子ヤギが生まれると、すぐさま舐めてキレイにしてくれます。
分娩後4時間以内に、通常であれば母ヤギの胎盤などが自然と出てくるようになります。(母ヤギが自身で引っ張ることも)
子ヤギも生まれてすぐに立てるようになりますが、大事なのは初乳を飲ませること。
上手に飲めていない、あるいは飲んでいることがわからないのであれば、飼い主が人の赤ちゃん用の哺乳瓶などを使って、搾乳し、絞ってから子ヤギに確実に飲ませてあげる必要があります。
子ヤギを出産したあとにやったこと
子ヤギの身体を拭く
母ヤギが赤ちゃんヤギの身体を舐めてくれますが、特に冬場である場合は、湿っているのが冷える原因ともなり、それによって生まれてばかりで体力が劣っている子ヤギにとっては死に直結する可能性も0ではありません。
なので、生まれて子ヤギの身体を拭いてあげてください。
初乳を飲ませる
母ヤギのお乳から搾乳し、それをこんな形で直接あげるとグビグビと上手に飲んでくれます。
初乳は「命綱」とも言われるほど大事なもので、初乳を飲むことで病気に対する免疫を得られます。
人によっては、母ヤギに栄養をとらせるために、味噌汁を飲ませる!という方も。
我が家では母ヤギに対しては、穀物の飼料や草を普段より少し多めに与えたり、水分もいつもより多めに与えることをしていました。
子ヤギのへその緒に薬を塗る
これは獣医さんから指示を受けてしたことですが、へその緒がダラーンとぶら下がっていたので、このままでいいのかと相談したところ、「ヨードチンキ」を一応塗っておくといいということでした。
その後数日の間に、へその緒はあれよあれよと縮こまっていき、特に細菌なども入らず、気がつけばポロっと取れていました。
もしも生まれた子ヤギがオスだったら?
我が家では1頭の子ヤギが生まれ、その子はオスでした。
メスだったら我が家でも飼っていいかなあと思っていたのですが、オスなので知人に譲渡することになりました。
そのときに確認しておきたいのは「去勢」「除角」の必要の有無。
今回、知人は両方ともしてほしいとのことで、除角は産後1ヶ月経ったころに行いました。
除角
一般的には早いと生後7日〜行うこともあるようですが、生時体重や成長具合によって左右されるので、そのあたりは子ヤギの状態をみて行うのがよさそうです。
あまりに小さすぎる場合、熱さに耐えられずショック死することもあるようです。
除角のやり方に関しては、鉄パイプを真っ赤になるまで火にあてて、それを角の生え際の周りにスポッとはめて、焼き付けます。
鉄パイプ以外にも、一般的によく使われるのは「電気デホーナー」や「電気ごて」など。
言葉だけで説明するのはイメージがつかないと思うので、こちらを参考にするのがオススメです⇒山羊の除角/ 茨城牧場長野支場
はじめて除角を行う場合、躊躇して焼ききれず、少し大きくなった頃にまた生えてくるパターンもあり、再度大人になってから除角となると、ヤギ自体にもかなりストレスを与えることになります。
頭蓋骨が見えるくらいまで行うので、初心者だと間違いなく気が引けると思います。
なので、除角する場合はやり慣れた方や、対応してくれる獣医さんがいれば頼って行うのがいいと思います。
去勢
去勢も尿道の成長発達を狂わす可能性があるので、あまりに幼いときに行うのは危険です。
生後3~4ヶ月頃に行うのがいいとされています。
我が家でも行う予定ですが、まだ月齢が達していないので、また行ったら追記します。
ヤギの搾乳方法
我が家の場合、まだ母ヤギの年齢が妊娠に適した年齢ではなく、母乳量がかなり少なく、搾乳があまりできませんでした。
しかし、初乳などあげるときに行っていた搾乳方法も記録として残しておきます。
- まずは温かくしたタオルで乳房を拭いてマッサージ(乳腺を刺激して出をよくするため)
- ヤギの真横に座って、上に親指と人差し指がくるように乳房をつかんで、上から順に指を握って絞る
リズミカルにギュッギュッと絞るのがポイント。
乳用品種だとまた違ってくるかと思いますが、今回私が飼っているのはトカラヤギという小型品種なので、大型ヤギを飼われている方は「へ〜」程度でみてもらえるといいかと思います。
ヤギの種付けについて
我が家の場合はオスヤギが未去勢で、自然妊娠でした。
一般的には発情期を迎えたのがわかると、よそから種付け用にオスヤギを持ってきたりするようですが、我が家はそれすら逃しまくり(笑)
気がつけば妊娠して、今に至ります。
妊娠するときの月齢が若いと、母乳の出もよくないですし、母ヤギへの負担も大きくなります。
なので、少なくとも10ヶ月を過ぎてから種づけするのがいいかと思います。(ただし品種にもよる?)
母ヤギの母乳の量が少なかったらどうする?
私自身も授乳婦だからわかるんですが、母乳を出すときってかなりお腹減るので、いつもよりたくさんごはんを食べる必要があります。
それはヤギも同様なようで、穀物飼料を増やしてあげたり、草の量を増やしてあげたり。
水分も妊娠前に比べるとよく飲むと思うので、そのあたりも気をつけてあげる必要があります。
とはいえ、今回我が家もそうでしたが、母乳量が圧倒的に少ないヤギもいます。
そういったヤギには、ヤギ用の人工乳をあげるほか、我が家では人間の赤ちゃん用粉ミルクを代用してあげています。
子ヤギのいる暮らしは癒される!ヤギとの素敵な生活を!
ヤギを飼っているのであれば、一度は妊娠させて、子ヤギとのふれあいを楽しんだり、ヤギミルクを使って料理をしたいと思ったり…
そんな夢をふくらませている方も少なくないのではないでしょうか?
私自身もそうだったのですが(笑)
現実は全然違って、母ヤギが月齢低かったことにより、搾乳量がとれず、飼い主である私たちがもらえるヤギミルクは一滴たりともありませんでした…
でも母ヤギも子ヤギも無事に生まれてきてくれたので、それだけでもよかったと今は思います。
子ヤギはすでに譲渡先も決まり、生後2ヶ月をそろそろ迎える頃で、だいぶ草も上手に食べられるようになってきました。
生き物なんでもそうですが、小さな生き物って本当に可愛くて、そこにいてくれるだけでかなり癒されます。
ヤギを飼われている方、飼いたいと思われている方にとって、この記事がなにかしらお役に立てたら嬉しいです。
それでは今回はこれにて。ではまた!
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