平成30年7月豪雨災害で起きたこと。赤ちゃんがいる家庭が避難前にしておくべきこと

豪雨災害 本山町




こんばんは!本山町地域おこし協力隊のセイカ(@seyca_ktd)です。

さて、2018年6月末から10日間ほど続いた長雨。

セイカ
空梅雨で雨不足だわ!

と思っていたら、どんでん返しで、とんでもない状態になってしまいました。

平成最悪の被害」とも言われている今回の西日本を襲った大豪雨は、7月10日現在、死者は150人超え、行方不明者数も70名超え、そして避難者数は1万人にものぼるといわれています。

わたしの暮らす高知県の本山町という山間地域も、

  • 全国降水量が1位
  • 降り始めから1600mm超え
  • 平年の7月の降水量をはるかに上回った

というくらいに雨がとにかく降りました…。

高知はもともとよく雨が降る地域だから、みんな雨には慣れている感じがあったけど、今回の豪雨は誰しもが口を揃えて「こんなに降ったことはない」と言ってましたね。

今回の豪雨災害、本山町内でも各地で孤立した集落ができてしまったり、床上床下浸水、家屋の一部損壊、土砂崩れ、道路の決壊などいろんな被害が次々と出てきています。

わたしの状況を家族や友人たちに伝える意味も込めて、今回の豪雨災害のことを書き綴っておきます。

本山町の豪雨災害を時系列で記録しておく

自分の住んでいるエリアがまさかこんなことになるなんて。

今まで各地で災害が起こったときに、ボランティアに行くようにはしていたものの、やっぱり自分は被害にあってないのだから、どうしたって自分ごとと捉えるのは難しかったんですよね。

どこかで自分はきっと大丈夫って思っていたから、運悪かったら私も命を落としていたかもしれない。

自覚のなさを自分に戒めるためにも、この記録は残しておこうと思います。

2018年7月3日 本格的に雨が降り始める

雨は6月28日ころからずっとちょこちょこ降ったりやんだりを繰り返す感じで、7月2日、3日あたりからすっごい大雨でした。

普段は清流で透明度が高い川もこんな濁流になってしまっていて、この時点でも水位がかなりあがってました。

だいたいこの日で、降水量が多い時の予報が20-30mm/hという感じ。

避難準備もこのあたりから出ていたんじゃないかなあ。

2018年7月5日 本山町内全域に避難準備のアラーム

前日と変わらず、もしくはそれ以上の降水量がつづき、いよいよ不安感が募ってきました。

我が家はいつでも避難できるように、生後8ヶ月の息子の荷物と、愛犬のドッグフードやおしっこマット、あとは夫婦それぞれの荷物をまとめはじめました。

雨の日

「雨がよく降るな」と息子も外を眺める

セイカ
とはいえ、この時点ではまだこんな写真を撮れるほどの余裕はあったな…

2018年7月6日16:00頃 裏山から地鳴りがきこえる

同日、ついに町内全域に「避難勧告」のアラームが鳴りました。

しかし、我が家から避難所までは2-3kmほどあり、車で行くと5分ほどなのですが、かなり山奥なこともあって、道が崩れてもおかしくないところがあるんですよね。

だから、逆に車でそこまで行くのは怖い。

避難するのに命を落としていたら本当になんのための避難かわからない。

なので、身の安全を確保できるのは「自宅」と思って自宅で様子をみることにしたんです。

が、しかし。

急に裏山からすごい勢いで地鳴りのような音が聞こえてくる。

セイカ
え。これ、やばない?

となっていたときに、お向かいに住んでいるおんちゃんが

「家の前が川みたいになってるし、どうも水路から水が溢れかえって、裏山から岩も転がってきたみたい。これは崩れるかもしれん。逃げよう」

と教えてくれたので、すぐに我々も車に乗り込み、指定された避難所へは身の安全のため行かず、近くの集会所へ。

その集会所は運良く、裏山が崩れるような可能性が低い場所で、近くの川からも高さが結構あるので氾濫する恐れも低かったのです。

実際の避難生活ってどんな感じ?

雨

本山町含め、県外で避難していた友達の話とかも聞いていると、「避難勧告」のレベルだと避難している人ってかなり少ない印象がありました。

「避難指示」となると、それより強制さが出るので、「避難指示」が出るまでは結構みなさん家にいるのかな?

セイカ
とにかく大事なのは、ちょっとでも危険を感じたら身一つでもすぐに逃げること!!!!

避難所までの道が危ないと判断するのであれば、今回の私たちみたいに別の安全な場所に退避するのもひとつ。

避難所が絶対的に安全とは限らないし、道中は人それぞれの住む場所によって危険度が変わりますからね。

食事

我が家が避難するところは、ガス台や水道があるところで調理器具も一式揃っていました。

なので、買い込んでいた食料、主にナマモノとお米、最低限の調味料と油を持っていったので、基本的には自炊をしてました。

運良く孤立もしておらず、時折、役場の方から飲み物、食べ物の食料も支給されました。

寝床

これがなによりつらかった…。

車での避難とはいえ、大人の布団を一式持って行くわけにもいかないので、

  • 毛布一枚
  • 赤ちゃん布団一式

だけは持参して行きました。

セイカ
腰がとにかく痛かった…。布団のありがたみ…
ばたやん
もう座布団で寝るのは耐え難いな…睡眠の質って大事やで、ほんま…

プライベートスペース

避難所ではない場所へ避難したこともあり、15畳くらいはあるわりと広い建物で、真ん中に仕切りもあったので、これにはすごく助けられました…。

セイカ
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、過疎地でよかったなと思ったよ、この時だけは。

結局2泊したのですが、2日間ともプライベートスペースがあったまま過ごせたので、これはかなりストレス軽減で、ありがたかった。

赤ちゃんの様子

そんなわけで、プライベートスペースが確保されていたので、息子もいつもと変わらない様子。

でも、ちょこちょこ深夜に入る町内放送や緊急警報によって起きてしまっては、なかなかいつもより寝付きにくいことはありました。

そりゃ大人でも戸惑うから、赤ちゃんも多少戸惑うのは仕方がない。

避難する際にやっておいてよかったこと、やっておけばよかったこと

もうこれだけは断言できます。

やっておいてよかったこと

避難準備の段階で、車にある程度まとめていた荷物を積んでいたのは大正解でした。

地鳴りがした時点で、積み込みしていたらそれだけでタイムロスだし、下手したら土砂崩れに巻き込まれる可能性もありました。

やっておけばよかったこと

今回ナマモノなど調理ができるという条件で荷物を用意していましたが、やはりこういうときに

  • 常備食(カップ麺、アルファ米など)
  • お菓子(チョコ、クッキーなど小腹対策)

なんかは、家に常備しておいて、災害時にいつでも持ち出せるようにしているといいな、と。

セイカ
普段カップ麺など口にしないので、今回の豪雨災害で何年ぶりかに食べました…こういうときは便利だなあ…

避難所に持っていったもの

それでは実際に避難所に持って行ったものを参考がてらに羅列しておきます。

大人

  • 電池
  • 懐中電灯
  • ビニール袋
  • タオル 2-3枚
  • 下着3日間分
  • 着替え3日間分(半袖、長袖両方)
  • コンタクトレンズケース
  • コンタクト液
  • めがね
  • ティッシュ
  • 筆記用具
  • ノート
  • ポット
  • 水筒
  • スマホの充電器
  • スマホ
  • 毛布

赤ちゃん

  • 着替え10着分ほど(半袖、長袖)
  • 母子手帳
  • 離乳食セット(レトルト、お皿やスプーンなど)
  • おもちゃ
  • 絵本
  • 紙おむつ1袋
  • ゴミ袋
  • 授乳ケープ
  • 抱っこ紐

ペット(犬)

  • おしっこマット
  • 容器(水用、エサ用)
  • リード、首輪
  • ドッグフード

******

我が家が車に積み込んだのはこれくらいですね。

これだけあれば、特に不自由はしなかったけれど、車だからこそこれだけ積み込めたなというのはあります。

我が家は完母で育児なので、身軽に行けましたが、ミルク育児の方もこんなスティックタイプの粉ミルクやキューブタイプのものがわりかし軽いので、そういうのを日頃災害対策として用意しておくといいかもしれません。

避難中のペットの居場所

避難生活中、愛犬は避難所に入れないので、かわいそうだったけど、安全な場所に車を置き、少し窓のあけた車内をフラットにしてあげて、そこに必要なもの一式と、飼い主のにおいのついた服を置いてあげていました。

雨がおさまったころを見計らって、排泄のために軽い散歩。

ペットがいるとなかなか大変ですが、彼ら彼女らも大事な家族です。

最後に。災害対策で用意しておいたほうがいいものをご紹介

あらためて、この記事を見返してみると、

「これもあったほうがよかったのかも」

と思うことがいくつかありますが、中でも「笛」は必携品な気がします。

万が一、土砂崩れになったときにでも携帯していれば、それで居場所を伝えることができるので。

常備食であれば、尾西食品のが水でもお湯でもどちらでも使えるので便利で、味もわりとおいしいです。

セイカ
わたし1週間くらい、シベリア鉄道でこれだけ食べて生きてた時期があったけど、さすがにそれくらい続くとしんどかったけど…

明日は我が身と思って、みなさんも災害のために備えておいてくださいね。

自戒をこめて。

今回の豪雨災害により被災された方のために、わたしもできることをやっていこうと思います。

それでは今回はこれにて。ではまた。

同じ町内で暮らす人たちが今回の災害を受けて綴った記事リンク

2018年7月高知県本山町豪雨体験「なぜ私たちは本山町から逃げたのか」 / 正直クソババアのブログ

西日本豪雨の土砂崩れで孤立しているので、備えておくべき6つの災害対策を伝える / PARABELL LIFE

土砂崩れで孤立した限界集落での生活が4日目を迎え、問題の兆候が見え始めている / PARABELL LIFE









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ABOUTこの記事をかいた人

91年滋賀県生まれ。本山町地域おこし協力隊、 猟師見習い、フォトグラファー、ライターやってます。 カナダに永住する予定が、高知に移住し、山師の夫と結婚。0歳の息子と3人で山暮らし。 自分らで切った木で家をセルフビルドするのが直近の目標!