こんにちは。セイカ(@seyca_ktd)です。
子どもが生まれてから、一番の悩みのタネは「予防接種」のこと。
あまりに意見が二極化しすぎていて、
「ワクチンは自然なものじゃないし、副作用もあるから、打つと逆効果だ!」
「ワクチンは製薬会社が儲けるためにやっているんだ」
なんて反対意見があれば、
「ワクチンを打たせない親なんて親じゃない」
「予防接種をしないなんて悪だ。うちの子どもに移ったらどうしてくれるんだ」
なんて意見が飛んできそうです。
と悩むママはかなり多いと思います。私自身もそのひとりです。
感情論でなく、論理的に語られた正しい知識を身につけた上で、予防接種をするかしないかを決められるのが理想ですよね。
今回はそんな予防接種に悩むママ向けに2冊の本をご紹介します。
目次
予防接種のことはプレママのときから考えておくべし
いざ子どもが生まれて、あれよあれよと時間が過ぎ去っていき、気がつけば予防接種のお知らせがやってきます。
一人で「どうしよう」とゆっくり時間をかけて考えることができないので、これは妊娠中に考えておくべきだったなと後悔しています。
しかし、後悔していても仕方がないので、産後におすすめされて読んでみて、素晴らしかった2冊をご紹介したいと思います。
予防接種を受けるかどうか、この2冊の本がオススメです!
今回ご紹介する2冊はざっくり言うと、「否定的でも肯定的でもない1冊」と「どちらかというと否定的な1冊」です。
いずれも感情論で語られている場面は、予防接種関連の書籍の中では他のものに比べるとマシな方だと思うので、個人的にはかなり参考になりました。
- まだ子どもに受けさせる予防接種がある親
- これから予防接種について考える必要がある親、プレ親
にはぜひぜひ読んでいただきたいです。
それでは感想も交えながら、ご紹介していきますね。
1.予防接種は「効く」のか?ワクチン嫌いを考える/岩田健太郎
この「予防接種は「効く」のか?ワクチン嫌いを考える」という本は、予防接種の歴史を振り返ってみて、できるだけ客観的に予防接種を受けることについて語られた一冊。
著書である岩田健太郎さん自身が、予防接種の注射を打つお医者さん。
だからといって肯定的なこと一点張りで語っているわけではなく、否定的に捉える意見に対しても真摯に向き合っておられるのに好印象を受けます。
本書の岩田健太郎さんの言葉の中で印象的だったのが、
まずワクチンというのは、絶対的な存在ではありません。
ワクチンを接種されたとしてもやはりその病気にかかってしまうことは、あります。
反対にワクチンを打たなくても病気にかからないラッキーな人もいます。
つまりワクチンとは、あくまでも相対的な存在なのです。白黒はっきりしない煮え切らない存在なのです。
このことをまず確認すべきでしょう。
確かに現存する「ワクチン好き嫌い論争」は、明らかにワクチンをいいか悪いかのどちらかに決めつけようとするところがあります。
しかし、思考停止状態に陥っていない多くの親たちは、
と思うはずです。
「ワクチンは身体にとっていいか悪いか」や、「偏った意見で語られた副作用や効果」を聞きたいわけではないのです。
岩田健太郎さんがワクチンを打つことの例えとして、車のシートベルトを例えとして挙げられています。
シートベルトは命の絶対的な保証をしてくれるものではないし、実際シートベルトをしていても亡くなってしまう人はいます。
「俺は今までワクチンなんか打ったことないけど、インフルエンザになったことなんかないよ。だから大丈夫だよ。」
というのは、
「俺は今までシートベルトもせずに運転したけど一度も事故に遭っていない。だからシートベルトなんていらない」
というのと全く同じ論理構造をしています。
本書の中でも述べられていますが、そもそもワクチンを含めたすべての医療行為はどれもリスクが伴いますよね。
そのことを無視して、ワクチンの善悪だけを語るのは愚かだなあと。
「自然治癒力を信じる」というのも大事ですが、時としてそれはマイナスに働くこともありうるのだということは認識しておいた方がいいです。
医療関係者や薬品会社はすべて金儲けだという説もありますが、それを鵜呑みにするのではなく、実際に自分の見聞を広めて、感情論だけでなく、実際に科学的に証明されたことを学んで、そこから自分の答えを導き出すのがいいと思います。
実際、私の息子も生後すぐに腫瘍が見つかり3週間、NICU(新生児治療室)で受けた最先端の医療に救われました。
ちなみにこれは自然治癒力では絶対に治りませんでした。
だからといって、最先端の医療を受けたところでリスクは伴っており、再発の恐れもあると言われています。
親は常々子どものために決断をしていると思いますが、それが親のただただ好き嫌いによる決断だとすれば、それは子どもを苦しめることもでてくるかもしれません。
私もまだまだ模索中だからこそ、この一冊に出会えてよかったと思います。
最後に「あとがき」で書かれた岩田健太郎さんの言葉です。
僕はみなさんに、「さあ、みなさんもワクチンを打ちましょうね」とプロパガンダをぶち上げているわけではありません。
手持ちのカードは開陳されました。
あとは、読者のみなさんが、自分の頭で考え、自分の意思で決断するだけです。
2.新・予防接種へ行く前に 改訂新装版
一方のこちらの「新・予防接種へ行く前に 改訂新装版」はどちらかというと予防接種に対して否定的な一冊。
ワクチン接種を「好き嫌い」で決めず、正しい判断を持って決断しよう
以上、予防接種に関するおすすめ書籍を2冊ご紹介しました。
岩田健太郎さんの「予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える 」で書かれた内容は、抽象的ではあれど、本質的な大事な部分だと思うので、ぜひ予防接種を考えるご両親や、これから子どもを産むことを考えている方に読んでほしい一冊です。
今までは私もワクチンにはどちらかというと否定的なほうでした。
私自身も、かれこれ高校生の頃から風邪薬や生理薬、腹痛薬、頭痛薬は飲んでいません。
これも今思えば、なんとなく嫌いだし、根拠はないけど、身体にとって必要ないと思っての行動でした。
自分の身体のことだし、自分でそれは決めて、自己責任でいいですよね。
でも子どものこととなれば、自分の子であれど他人なわけだから、最大限、子どもが大人になった時に苦しまないような決断をしてあげられたらと思います。
きっと答えを出したところで、正解はないし、ずっと悩み続けるのだろうけど、そういうもんなんだと思います。
でもまずは、公平的な正しい知識を身につけるところから。
この記事が、予防接種を考える方への参考になれば幸いです。
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