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林業ってどんな仕事なの?子どもたちから「木こりに届いた、素敵な質問状」

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こんばんは。せいか(@seyca_ktd)です。

たまに出てくる私の彼の通称は「ばたさん」or「ばたやん」。

林業をしたくて大阪から移住し、今現在の仕事は実際に山師として活動をしています。

本山町に引っ越してくる前までは、わりとアートの路線にいて、職人さんだったのですが、そんな職人肌の彼がブログに目覚めたのか、寄稿文をくれました!




木こりに届いた、素敵な質問状

突然ですが、どうも、ばたやんです。

初めての寄稿というか、ひとのモノも自分のモノも、ブログ自体にに関わること自体が初めてなんですが、よかったらどうぞ読んでやってください。
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先日、教員でがんばっている、セイカとも共通の友人より、林業を生業とする僕にこんなメッセージが来ました。

「折り入って、ばたさんにお願いしたいことがありまして、ご連絡しました。

実は、今社会科で、林業についての勉強をしています。

天然林、人工林のちがい、どんな森も人の手が適度に入ることで、荒れずに森林の役割を果たしていくことができることなどを勉強しています。

そこで、子どもたちからの素朴な疑問にぜひとも答えていただきたいな!と思いつきまして笑 先生のお友達ともなれば、子どもたちは林業を少しでも身近に感じてくれるのでね。

ばたさんの知る範囲で、結構です。

ご協力願えますか?(^^)」


先生の友達が回答しますよってことで、子どもたちに林業を少しでも身近に感じてもらおう!との嬉しいはからい…。

常々、林業について、多くの子どもに興味持ってほしいと考えている僕は、もちろん二つ返事でOKしました。

そして、届いたのがこの質問のリストです。
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この、とてもストレートで、曇りのない質問群に、真っ向から答えねば!と、思ったのでした。

その回答(ノーカット版)がこちら!

Q1.林業で稼げるのは年間どれぐらいですか

1年の半分しか山で仕事をしないので、半年で150万円くらいです。

(説明)
木には野菜と一緒で「旬」があります。

春から夏にかけては木が成長し、その間は木の皮がもろくなり傷がつきやすく、木を伐って山から出す作業には、あまり向いていません。

その時期を避けた秋~冬の間を「伐り旬」と呼び、その時期に山で仕事をします。

Q2.1日にどれくらいの量を切るのですか

大体、平均で1人につき30本~50本くらいです。

(説明)
林業は、1か所の山でずっと仕事をすることは少なく、いろいろな山に入るので、仕事のやりやすいなだらかな山もあれば、ほとんど崖のようなところもあり、木の太さも竹のように細いものから、ドラム缶より太いものもあるので、1日で伐る本数もいろいろ変わります。

Q3.動物におそわれたりしませんか おそわれるとしたら、どんな動物がいますか

幸運なことに、高知県には人を襲うような動物はいませんが、シカ・イノシシ・タヌキ・イタチ・ハクビシン・アナグマ・ムササビ・野ウサギなど、たくさんの動物がいて、山への行き帰りなどによく出会います。

Q4.大変なことは何ですか

林業の会社をたちあげたばかりなので、大変なことばかりです。

山で木を伐る以外にも、手入れをさせてもらう山を見つけたり、一緒に働く人を探したりといろいろな仕事があります。

やりがいがあり楽しいですが、山での作業が好きなので、早く落ち着いて作業に集中したいです。

Q5.楽しいことは何ですか

身体を動かす仕事だし、山の中で景色もいいので、とてもおいしくお昼ごはんを食べることができます。

ほかにも、木を伐ることは簡単なようでとても難しいので、上手くできた時はとてもうれしいです。

Q6.1日1回は仕事をしますか

林業にもお休みはあります。

木は濡れると滑りやすくなるので、安全に仕事をするために、雨が降る日はお休みにします。

その分、雨の日が続いてなかなか仕事が進まなければ、晴れた日が日曜日でも働くし、晴れがずっと続いて仕事ばかりになった時は、疲れたら雨じゃなくても休みにしたりします。

Q7.楽しみなことはどんなことですか

仕事をして手入れをした山がきれいになって、これから木がどんどん成長していくのを見るのが楽しみです。

Q8.年間何本の木を切っていますか

本数を数えて仕事をすることは、あまりありませんが、「Q2.1日にどれくらいの量を切るのですか」で答えたことをもとにすると、ひと月に25日、6か月間の内、1/3の期間で木を伐るとすると、2000本くらいかな。

Q9.年収はいくらくらいですか

林業をやらない半年の間は、色々な仕事をしています。

伐った木で机などの材料になる板を作ったり、大工やペンキ屋さんの仕事をしたり、花火を上げる仕事をしたりしていて、みんな合わせて200万円くらいかな。

林業の半年分の150万円くらいと足して、年収は350万円くらいです。

Q10.楽しいですか

一生この仕事をやりたいと思うほど楽しいですよ。

Q11.忙しいですか

忙しいです!
でも、急ぎ過ぎると怪我の原因になるので、山に入る時には、のんびりと構えて、周りをよく見ながら急ぎます。

Q12.いつも幸せですか

林業の仕事は、山を手入れすることによって、見た目をきれいにするだけではなく、山崩れを防いだり、山がしっかり水を貯えることができるようになったりと、地域の役に立つ仕事なので、ひとつの山の手入れを終えるたびに達成感があるし、山の持ち主の人に「きれいになったねー!」などと言われたりすると、とてもしあわせな気持ちになります。

大変なこともありますが、林業の仕事に就いて本当に良かったと思います。
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ストレートな声にストレートに答えること

今までも、よそ者のIターンで林業に新規就業となると、
メディアからも取材を受けることがあったり、これから林業に就こうと考える参加者の集まるツアーなんかで話をさせてもらったりという機会を得ましたが、言葉にしたり、口にすることで、自分でもハッとするようなことが分かったりするもので、ほんとこういう機会はありがたい!



こういうストレートな声にストレートに答えることは、すなわち自分の心を覗くことなんやなー…なんて痛感しますね。

では、今回はこのへんで。またいつか…

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と、彼はこういうことを考えて山をやりゆうので、その想いがどんどん次に繋がって、山もいい環境を守っていければいいなあ。

知ることで子どもたちも視野がひろがって、選択肢にいれることもできるしね。

というわけで、とっても素敵な記事だったー!山師の世界は深いです。

ばたさん、どうもありがとう!

それでは今回はこれにて。ではまた!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

91年滋賀県生まれ。元本山町地域おこし協力隊。 夫婦で林業をやりながら、セルフビルド家づくりに挑戦中! カナダに永住する予定が、高知に移住し、山師の夫と結婚。3歳娘、5歳息子と4人で山暮らし。2023年10月にはもう1人家族が増える予定。 ヤギとニワトリとカモも飼っています。