おはようございます。せいか(@seyca_ktd)です。
「田舎のスーパーばあちゃんになりたい!」と公言している私。
それは田舎のおばあちゃん、おじいちゃんには長年、苦労してきた暮らしの知恵と技術が何十年も蓄積されてきており、それはなによりもこれから生きていく上で欠かせない要素だと思っています。
そんなことを知っている世代が惜しくも高齢化でどんどん亡くなってこられているのもまた事実。
そんなおばあちゃん、おじいちゃんの知恵を受け継いでいきたいなあと常々思っているところ、同じ考えを持った隣町の地域おこし協力隊でもある友人が素敵なイベントを企ててくれていました!
いらなくなった布を再活用!「布草履」を編もう!
手先が人一倍不器用な私でも、果たし無事に作れるのだろうか…という不安を抱きながら迎えた当日。
地元の90歳くらいになるおじいちゃんが講師です。
今回使う布は木綿の浴衣やTシャツを持参しました。
まず会場に着いてすぐに、さっそくゆる〜く草履づくりがはじまりました。
渡されたのは2本のひも。
この2本のひもを1本にくるくるねじって、このように固定します。ここにこれからどんどん布をまいていくのです。
そしてこれが最も重要部分である、はじまりのところ。
先生が説明してくださるものの、手さばきが神業のように思えて、自分で何度試しても壁にぶつかる。
というわけで、動画を撮りました。
それでもちょっと物足りないところがあるかもしれませんが、自力で布草履を作りたいという方、ご参考になればと思います。
この最初の難関ポイントさえおさえてしまえば、あとは簡単。
どんどん草履になっていく様子が楽しいのですが、幅を見ながらやっていく必要があるので、ご注意あれ。
編むこと1時間半…。布草履の完成への道のりは遠かった
途中で鼻緒を入れたりしながら、どんどんどんどんひたすら同じ作業を繰り返します。
ある程度できたら、鼻緒も完成させないといけないのですが、これを編み込んでいく部分もまた職人技。
自力でやってみたけれど、すっと先生に直されたのでした。
そしてさきほど麻ひもを通していた部分に、布を通して、裏面へと通じさせ、固定させれば鼻緒の完成です。
そして、草履の上のところから出ているひもを引っ張り出すと、不思議ときゅっと草履が引き締まって見えます。
ちょっとぶさいくなところもありますが、2時間かけてできたはじめての布草履。
愛着はありまくり。自宅ではスリッパ代わりに使いたいと思います!
先生が作っていたわら草履。
やっぱ藁でつくると趣は100倍だなあとしみじみ、これも作りたくなったのでした。
ものづくりは何事も習得するのに時間がかかるのである
この布草履、一般的には市場だと800円くらいで出回っているのです。
今回自分で作ってみてわかることだけど、800円以上の労力がそこにはかかっている気がしてならんのでした。
ものづくりって本当に地道な作業。
だけれども、この技術はずっとずっと受け継がれていって欲しいなあと思ったのでした。
昔おじいちゃんおばあちゃん世代だと学校へ行くのに、藁で自分で草履を編んで、靴として使っていたのです。
今や、履物を作るなんて発想は普通ないのだけれど、その頃はそれが当たり前の時代。
できないよりもできることが多い方が、人生をもっと彩り深くしてくれる気がしているので、やらなくても生きていける時代だからこそ、いろんなことに貪欲に挑戦してやってみたいと思う今日この頃です。
それでは今回はこれにて。ではまた!