こんにちは!高知に移住して3年目のセイカ(@seyca_ktd)です。
国産で、しかも無農薬・無化学肥料で栽培されている「ぶどう」が実は高知県嶺北地域にあるんです。
嶺北地域は、四国のちょうどど真ん中に位置していて、まわりは山に囲まれた、寒暖差のすごい場所です。
(南国土佐なのに、冬は雪が降るのでスタッドレスタイヤは必需品…!)
以前にもふらっと、ここのぶどう農家さんを訪ねたことはあったのですが、クラウドファンディングで支援させていただいたことをきかけにまたまた遊びにいってきたので、そのレポート兼ねて紹介したいと思います。

これから毎年会員募集をされることになると思うので、気になる方はぜひご覧ください。
目次
土佐町のぶどう農家「ミシマファーム」について

ご紹介するのは、高知県嶺北地域にある土佐町のぶどう農家「ミシマファーム」。
「そもそも高知県でぶどうってつくれるの?」
って思う方は多いんじゃないでしょうか。
日本一降水量が多い地域なので、ぶどう栽培に適した土地とはいえないようです。
それでもミシマファームの農家さんは両親から受け継いだ大事なぶどうの木を、今も大切に育てておられます。
『私たちにとって大事なのは、ぶどうの実よりもぶどうの木なんです』
もうめちゃくちゃシビれました…。
しかもその栽培方法のこだわりっぷりも徹底したもので、とにかく素晴らしいので、ご紹介させてください。
ミシマファームのぶどうへのこだわり

というわけで、ミシマファームのつくるぶどうのこだわりは以下の3つあります。
化学農薬、化学肥料は一切不使用
もともとご両親がぶどう栽培されていたときは、農薬も使っていたようです。
しかし、幼い頃からその様子を見ていた現ミシマファームの奥さん(こずえさん)は農薬を使うことは、農家側にとってもかなりリスクが高いことを意識していたこともあり、農薬を使わずに栽培することを決意。
『たとえ一粒もぶどうが実らなくても化学農薬を使うのはやめよう』
というのをモットーにぶどう栽培をしていると聞いたら、もはや涙もの…。

ホルモン剤のジベレリンは使わず、種ありぶどうの本来のおいしさ
「種無しぶどう」っていうのは、人間の勝手な都合で、食べやすくするためにわざわざホルモン剤につける作業が行われます。
でも考えてみてください。
そもそもこの世に存在するすべての生き物は「種」がないと後世に引き継げないから、種を持っています。
それをなくす行為というのは、とても違和感がありますよね…。
ミシマファームはそういう意味でも「種ありぶどう」しか栽培されていません。
自然のサイクルを活かした循環型農業
化学肥料を使わないなら、有機肥料は使うんだろうと思っていたら、それすらもほぼ使わないだとか。
基本的には、鶏やウサギをある時期に放し飼いし、土着菌のついた腐葉土などを持ち込んで、なるべく自然界にある力を借りて栽培をされているそう。
自然になるべく負荷を与えずに、そのサイクルの中に寄り添う形の農業。
理想ではなく、体現化されている農家さんがいらっしゃるってとっても未来が明るく感じます。
実際にミシマファームでぶどう収穫体験と試食をしてきたよ
というわけで、ミシマファームに親子3人でぶどう収穫体験とワイナリー工房見学にいってきました!
まず最初に、ぶどうの栽培の知識や、ミシマファームの栽培のこだわり、ぶどう収穫時の注意などを聞きます。

息子はウサギの写真に夢中。

ぶどうは全6種類!
- 巨峰
- ピオーネ
- 安芸クイーン
- 高墨
- 伊豆錦
- シャインマスカット(こちらは苗木)

今年は過去最悪くらいの出来栄えなんだとか。

とはいえ、初心者からみたらめちゃくちゃきれいで美味しそうです。
2018年の嶺北地域は、4月末でも雪がちらついた時期もあったりして、ようやく春が来たかと思えば真夏のような暑さになったり、そして7月には西日本大豪雨で全国1位の降水量になるほど雨がすごかったんですよね…
さらには台風も次々とぶつかってきて、高知県のみならず日本全国の農家さんは大変な年だったと思います。
そんなこともあって、確かに葉をみると、虫による食害がひどい…。

こちらは「安芸クイーン」。

うっすらとピンク色で、つまんで食べてみると甘くておいしい〜!
見た目は今年は微妙だったけれど、味は例年と変わらないようで、このおいしさは本当に感激もの。


さらには奥さんのこずえさんお手製のブドウジュースまでご馳走に。

この味は、ぶどう園でしか出せない、めちゃくちゃ濃厚な貴重な味…!
とってもおいしかったです。
そしてその後はワイナリー見学。

とはいえ、かなり小規模で生産量もとても多い量とはいえないけれど、ミシマファームなりの売り出し方をされていくようなので、こちらも楽しみです。
ちなみに、ぶどうはワイン用のぶどうではなく、今回収穫したような食用ぶどうを使っての仕込みをされています。
ぶどうを使って6次化!自社醸造のワインが2018年12月に第一号完成!

そもそも私がぶどうの収穫体験をすることになったきっかけは、このクラウドファンディングの企画でした。
【高知初】無農薬ぶどう農家が始めるワイナリーで、ファーストビンテージを造ります!

そう思って即支援。
なんと1万円支援すると、
- 無農薬ぶどう 500g
- ファーストビンテージワイン ミニボトル1本
という最高すぎるリターンがついてくるのです…。
ちょっと安すぎる気がする…。
このワインはフランスのワインと比較してもらう、というよりは、「ぶどう酒」として和食や高知の地のもんと一緒に合うようなお酒を目指しているとか。
ミシマファームはなんと宿泊施設の運営、珈琲茶房・喫茶もあるよ
ミシマファームは夫婦2人で営農している、こじんまりとした農家さんではあるものの、やっていることが幅広いのです!
ぶどうの時期にしか食べられない「ぶどうサンデー」や、知る人ぞ知るこだわりスイーツ「プリンサンデー」などが楽しめるテイクアウト専門の珈琲茶房・喫茶。

宿泊施設となっている「地蔵庵」は一棟貸しの宿。
あまり詳細情報がWeb上にないので、詳しくは直接問い合わせるのがよさそうです。
▼アクセス、連絡先はこちら▼
住所:高知県土佐郡土佐町田井446-2
電話番号:0887-82-2391
最後に
以上、高知県嶺北地域にある無農薬ぶどうを栽培する農家「ミシマファーム」についてご紹介してきました。
年に一度は会員募集があるようなので、気になる方はぜひミシマファームさんの動向をチェックしてみてください。
遠方の方も、ミシマファームには足を運ばないとわからない素晴らしさがあるので、どうにかこうにかぜひ高知まで来てもらえたら嬉しいなあ。
それでは今回はこれにて。ではまた!
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