こんばんは。せいか(@seyca_ktd)です。
障がいってなんだろう?
学校ってどういう場所だろう?
子どもを育てるってどういうこと?
改めて、そんなことを考えさせてくれるドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会が隣町の土佐町であったので、行ってきました!
目次
映画「みんなの学校」について
映画のあらすじ
舞台は大阪にある「大空小学校」。
誰もが安心して学べる教育の場を提供するのが「公」(パブリック)であり、【自分が人にされて嫌なことは言わない しない】という考え方のもと、日々子どもたちと教員は接しています。
さてそんな映画のあらすじはこちら。
大空小学校がめざすのは、「不登校ゼロ」。
ここでは、特別支援教育の対象となる障害がある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。
ふつうの公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。すぐに教室を飛び出してしまう子も、つい友達に暴力をふるってしまう子も、みんなで見守ります。
あるとき、「あの子が行くなら大空には行きたくない」と噂される子が入学しました。「じゃあ、そんな子はどこへ行くの? そんな子が安心して来られるのが地域の学校のはず」と木村泰子校長。やがて彼は、この学び舎で居場所をみつけ、春には卒業式を迎えます。
いまでは、他の学校へ通えなくなった子が次々と大空小学校に転校してくるようになりました。
イベントの様子
今回この「みんなの学校」上映会とトークショーが行われたのは高知県土佐町。
教育関連の事業に取り組むNPO法人「SOMA」が主催して行われたものでした。
今日の「みんなの学校」の上映後のトークショーの様子。
企画された方と監督、そして校長先生。生の声を聴けるのと聴けないのじゃ、現場の声の届き方がちがうので、聴けてほんとよかった! pic.twitter.com/oTzI2P6m7F
— セイカ (@seyca_ktd) 2017年10月1日
ここ最近、土佐町へ海外からの移住者も多く、すごく活発な動きがみられて、おもしろい地域だなあと客観視していました。
改めて今日のイベントに参加してみても、地元の教育関係者や行政の方、そして地域の人たちが積極的に参加していて、地域ぐるみで教育のあり方を考える、とても素敵なイベントだなあと思いました。
印象的だったシーン
シーンというよりも、校長先生の多動力がとにかくすごく印象的でした。
校長先生といえば、校長室でデーン!って構えてちょっと偉そうに座っていて、何かの会があれば、あんまりおもしろくない話を延々とする。
そんなイメージだったんですが、この大空小学校の木村泰子校長先生はちがいました。
なにか問題が起こればすぐにその現場に駆けつけ、子どもと対話し、問題があればやり直しをさせ、教職員とも密なコミュニケーションをとる。
校長先生は「ここまで動けるのは、自分よりも地域の人や親、教職員が動いてくれるから。」と言っていましたが、それでもやはりあそこまで動く校長先生だからこそ、より多くの人の心を魅了し、子どもたちにも信頼されていたように思います。
印象的だった内容
ついついテストの点数や成績など、目にみえやすいものばかりを評価しがちな世の中。
「だからこそ、目にみえないものを大事にする」と、木村校長先生。
人を大切にする力。
自分の考えを持つ力。
自分を表現する力。
チャレンジする力。— セトマサノリ (@setomasanori) 2017年10月1日
特にこれらの4つの力を磨くために、大人が子どもをサポートするという。
たいていどこの親であれ「どんな子どもになってほしいか?」と問われたときに、算数のテストで100点を取る子とは決して答えず、思いやりのある子だとか、自分に素直に生きる子とか、想いの面で語ることが多いですよね。
つまり本質はそこにあって、それらの力は学校側が「こうですよ」と教えられるものではなく、多様な人と関わって色んなことを経験していく中で子どもたちが自ら会得していくもの。
算数や国語を学ぶことは確かに生きる上で必要なスキルになるけど、決して漢字が読めたり計算ができるようになるためだけのものではなく、それらを学習していく途中で数値化できないことも同時に学んでいるということです。
この映画を通じて学んだこと
安心・信頼できる社会づくりを
なによりも子どもは育てるものではなく、育つものだということ。
そのサポートをするのが親の役目ではあるけど、実際自分の子となればついつい感情的になってしまい、冷静さを失って、怒鳴ってしまったりしますよね。
だからこそ、まわりの方とみんなで子どもを育てる意識が必要で、幸いにも田舎にはそういう考えがまだ根強く残っているのです。
親は自分の子だけでなく他の家庭の子どもをみることで客観視することができて冷静に対応することができる。
どれだけ偉ぶっている子どもでも、大人に本気で怒鳴られれば縮こまっておびえてしまう。
大人も感情的になっているとき、子どもの感情を汲み取ったり表情を読むことが冷静にできないので、その行為だけは避けた方がいいということ。
思惑通りにいかない都合の悪い子を排除していく世の中ではなく、どんな個性も認め合いながら生きていける社会。
とにかく大事なのは、自分が行動すること
学校が悪い、まわりの子どものしつけが悪い、環境が悪い、先生が悪い…
そんなことばかりを言っていたのでは、世の中なにも変わらないので、自分自身がとにかく動いて変わること。
ガンジーもそんなこと言っていたなあ。
そんな状況を変えるために、自分ができることってなんだろう?って考えて動くことがまず第一歩。
「できる」「できない」で決めつけるのではなく、必要であればやること。
最後に
木村校長先生の著書
そんなドキュメンタリー映画「みんなの学校」でたくさんのことを語ってくれていた木村泰子校長先生が2015年に本を出版されています。
これは私も一度ぜひ読んでみようと思います。
これから子どもを生む身として、今回の映画上映会はとってもタメになりました。
自分が子ども時代のことも思い出したりして、自分が今こうやって自由気ままに好きに暮らせているのは、親が好きなことをやって生きる楽しさを背中で見せてくれていたからな気もします。
子どもは親の言ったことではなく、行動や考え方に影響されるものだなあと自分の今の環境からも思うので、これからの自分の暮らし方をさらに追求していきたいと思いました。
いい親になるのではなく、いい生き方をする。
それでは今回はこれにて。ではまた!