こんばんは。せいかです。
久しぶりに旅のお話を。
女がひとりで旅をするにはそれなりにリスクもあるよというお話

高校時代から国内をふらふらと旅をするようになり、大学生になってからは爆発したかのように海外ひとり旅にどっぷりハマりました。
行った国を挙げると、インド、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、スリランカ、シンガポール、フランス、ベルギー、イタリア、中国、台湾、韓国、ロシア、アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどなど。
さすがにこれだけ旅をしていて、強姦だったり強盗にあったりしたことないの?とよく聞かれます。
正直にいうと、強姦や強盗に合ったことはないし、お金も多額をぼったくられたりってことも全くありません。
これは本当に運がよかったなあとつくづく思います。
が、まったく怖い目にあったことがないかというとそうでもないのが事実。
女がひとりで旅をしているとやはりある程度リスクはあります。
国内でもそうですが、そういう可能性があることを頭に入れながら旅をした方がいいのかなとも思ったりするので、今回このお話もシェアさせてもらいます。
私として旅は自分に気づきを与えてくれるものですごく価値のあるものだと思っているけれど、そういう旅をしている中でも、綺麗なことばかりではなくって、今回お話するような事実もあるんだよーってことを知ってもらいたいだけで、決して完全に旅をすることにネガティブにならないでくださいねー!
恐怖体験をしてもなお、わたしは今も旅が大好きと言い切れるので!
では実際にどんな体験をしたのか
おそらく私と同じような体験をした女性って結構いるんではないかと思います。
ちなみにわたしはどれもアジアでした。
そしてどのパターンも求婚されるっていう定番のもの。
一番怖いと感じたのは、ラオスのシーパンドンというところに行った時のこと。
ここは「4,000の島々」という意味の島で、コーン島とデット島という2つの島がメインランドとなっています。
すごくほのぼのとした雰囲気が流れている一方で、
未だ電気も安定供給できていないような場所で停電なんて当たり前。
私の旅のやり方はいつも格安航空券だけを持って、宿の予約は現地調達、というものだったので、この島に着いたときもいつも通り、宿探しからはじまります。
予約がとれた宿はメコン川沿いのコテージ付きの個室。
コテージにはハンモックがゆらゆら。シャワーとトイレも部屋についています。
それでなんとたったの5ドルほど!
その近くのレストランでお昼ご飯を食べて支払いを済ませようとしたら、大きな額のお札しかなくてそれを出そうとすると、「お釣りが出せないから、もうお金はいらないよ。」と、店員さん。
それはあまりにも申し訳ないので、財布にあるだけの小銭はすべて支払い、またお金が崩せたら支払いに来ます、と言って、私はその場を去りました。
その後しばらく部屋でくつろいでいると、ノックの音が聞こえ、部屋の外に出ると、
予約の受付時にそこにたむろしていたうちの1人が、ラオス語と片言の英語で何かを言っていました。
理解できたのは、「お金」と「レストラン」という単語のみ。
もしかしてさっきのお店の店員さんの友だちで、お金を返せって言ってるのだろうか。
それともレストランで奢れって言ってるのだろうか。
…いや、きっと前者の方でしょ、と信じ、どこかへ強制連行されるのでした。
ちなみに、私を連行したラオス人の彼の名はトニー。
着いた先は、昼間食事をしたレストランではなく、まったくちがう居酒屋。
…あれ?お金返しに来たんちゃうの?と疑問は消えぬまま、なんだかそこにいたトニーの友人2人(ラオス人、アメリカ人)とご飯を食べる流れに。
「お金を返さないなら、もう帰ります。」と伝えたにも関わらず、店員さんもグルになって、そこから帰れない雰囲気になっていたのです。
そうして飲み会がはじまってしまい、ちょっとよそ見をした瞬間に、宿の部屋の鍵をトニーに取られ、それをおとりに色々脅されるはめになってしまいました。
一緒に食事をしていたトニーの友人2人もタバコを吸いにいくと行ったまま、それっきり帰ってくる事はありませんでした。
結局気がつけばトニーと2人きり。
なんでやねん!完全にはめられてるやん!って突っ込みどころ満載でしたが、こんなに長居するとも思っておらず、懐中電灯不携帯の私。
しかも島内には街灯もなく本当に真っ暗。
これじゃあ1人で帰れないし、鍵は未だ彼が所持している。
なんて絶望的なシチュエーション。
結局、「僕が送っていくよ」ということになり、その前にトニーが経営しているというゲストハウスを見に連れて行きたい、と。
でも向かう先も真っ暗やし、もうこれは完全にお持ち帰りされてしまうパターン。
それだけはどうしても避けたいと思い、明日の朝の便で帰るから一刻も早く寝たいことを告げると、彼も諦め、宿へと何事もなく送ってくれました。
一歩間違えたら犯罪だよ。ラオス人の愛の告白が猛烈すぎる
しかし恐怖を感じたのはここから!
部屋の目の前でようやく鍵を返してくれて、「ありがとう、じゃあまたね。」と告げると、なぜか一緒に部屋に入ってこようとしてきたのでした。
このパターン、東南アジアで何度体験したことだろうか。
他の国でも、泊まった宿でタオル交換に来たスタッフが部屋に入ってこようとしたり、そんなことが時々なぜだか起こるのでした。
目が原因か?
でもそんなに目を見て話していなかったのに。笑
参考: 「目」を見て話す女がみんな恋愛感情を抱いているわけではないと弁解したい
そうして、無理矢理部屋に入ってこようとしたトニーを押し出して、鍵を閉めました。
すると、トニーは急に大便をしたいからトイレを貸してくれと言い出しました。
最初は断ったけれど、あまりにもしつこく、部屋の前でされても困るので、さすがに大便をそのへんでは出来ないのかな、とトイレを貸してしまったのが不幸の始まりでした。
トイレが済んでもまだ私の部屋にいようとするので、部屋から出そうとすると、急にハグをして、それを拒もうとすると、無理矢理キスをされ…
さすがの私も日本語で怒鳴りつけると、向こうもびっくりお目目がギョロギョロ。
その隙に部屋の鍵を閉めて、ほっと一安心。
トニーは私の事を愛しているんだとか、結婚したいだとか言って、「君の心が開くまでは、ずっとここのハンモックにいるよ!」と。
ヒィィィィィイイ!
勘弁しておくれよ。
そうして、ゆっくり眠る事も出来ず、帰って来てから3時間経った頃にもまた愛の言葉をささやき始め、それはそれはもう悲劇でした。
さすがに翌朝はいなかったけれど、これは今までで一番怖かった出来事なのでした。
あまりに自分の行為が軽率だったから今回のようなことが起こったのでしょう。
ある意味キスだけで済んだからこそ、笑って済ませられるけど、一歩間違えてたら本当に怖かったなーと、今でもヒヤッとします。
この恐怖体験の後にわたしが実践したこと
現地の人と仲良くやりたくても、結局そういう恋愛というか下心が絡んでくると、そう上手くはいかないのが現実。
でもそればっかりは、仕方がないことだと割り切るようにしています。
私の場合、今回の恐怖体験はしょっぱなから言葉がわからなくて、失敗しています。
ある程度、言葉が理解できないようなら行動に起こさないようにしようとそのとき以来気をつけています。
でもそれでは何も行動できないから、私が通っていた外国語大学で、できるだけ多くの国の言葉に触れようと思って、専攻だったフランス語、第二言語の英語だけでなく、スペイン語、ベトナム語、タイ語、中国語など勉強しました。
どれもペラペラに話せます!!!!ってわけではないですが、それでも旅先で、それなりに役立ったようには思います。
知らない土地で、言葉がわからなくてもなんとかなることもありますが、結構それが通用するのは、観光客が入っていない本当に田舎の土地な気がします。
特に女性の場合は。
それと私の場合は「自分が女だ」という意識が欠けていたのかなーとも思ったり。
もっと自分は女であると自覚認識した上で、行動しないといけないなと反省。
あとはどこに出かけるにしても懐中電灯は持ち歩かないとね。
早めの夕方でも宿に置きっぱなしにしているようではいけないな、とこれまた反省です。
…とまあこんな感じで女性ならではの恐怖体験をお話しましたが、男性であっても油断は大敵です。
友人の友人で、睡眠薬を知らぬ間に投入されて、気がつけば脱がされていた!なんて話も聞いたこともあるし。
というわけで結局自分の身は自分で守らねば、ってことです。
この話をしても、東南アジアは素敵なところには違いないので、1人旅もしやすくオススメです。全然この話の後やと説得力ないけれども…
それでは今回はこのくらいで。
ではまた!