[高知]四万十川のほとりにある鍛冶屋さんでマイ包丁をつくってみよう




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こんばんは。せいかです。

ある日のできごと。

そういえば高知県の西側ってあんまり行った事ないな〜、とボソッと呟いたのをきっかけに西側へふらっと旅に出ることになりました。

しかし出かける当日の天気予報は雨。

なんとなく西側って海がザッパーン!となっている上に、川でのアクティビティが多い印象で、晴れたらどこでも楽しそうだけど、雨となると、さて何をやろうかと考えてるときにたまたま目についたのが、今回行ってきた『鍛冶屋一日体験』。

暮らしを自分でつくるって、生活用品も自分で作っていけたら嬉しいなあということで、すぐさま予約!

そうして当日がやってきて、向かった先は…

凄腕の職人さんがいる、『古式鍛造工房くろがね』へ!




その場所は高知県四万十市西土佐にありました。

今回お世話になったのは『たたら製鉄 鍛治工房くろがね』というところ。
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一言で言うと、いろいろとすごかった。

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工房の中はこんな感じ。
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』をなんだか思い起こさせます。

今回教えてくださる方が作った道具たち。
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さてそれでは本題へ。

まず到着したらすぐに、どんな刃物を作りたいか相談をして決めます。

切り出し小刀だったり、包丁だったり、ペーパーナイフなど自分の好きなものを作ることができるようです。

今回ははじめてだし、料理をさらに楽しくさせるためにってことで、包丁をつくることにしました。

スケジュールは9時から17時まで、と一日フル活用の体験です。

包丁になるまでの工程がなかなか大変でした




そういえば包丁がどうやって作られているのかなんて気にした事なかったです。

ここの工房は本当に1から作り方を教えてくれます。

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まずは、このシュッとした鉄をこれから叩いて形をつくっていくわけです。

その前に火起こし。
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ここにしばらく鉄を突っ込むと熱くなるので、それを2人1組になって、交互にハンマーで叩いて形を作っていきます。

が、それがなかなか難しく、思うようにいきません。

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その叩いている様子がたたら製鉄古式鍛造工房くろがね facebookページ
遡っていけば見ることが可能です。

自分ではあまりに情けなくて笑えてくるから、見たくありません。笑

そうして叩き続けて、なんとなく包丁への道を一歩前進した感じになりました。
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そしてお次は、柄の部分が短くなって持ちににくいので、一時的な柄を溶接します。
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こんな感じ。

アップしてみた。
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そして溶接を終えたら、またまた先ほどの作業の繰り返し。

ただひたすら叩く。【鉄は熱いうちに打て!】とはまさにこのこと。

ペアの相手と息を合わせて、餅つきをするかのようにひたすら叩き合い、時々自分の持っているハンマーで成形し直していくのですが、これがなかなか難しく、思った形にならないのです。

ここまで来たらあともうちょっと。
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この機械がなかなか面白かったです。
1人のときには欠かせない、強い味方のドスドスくん。(勝手に名付けた)

ドスドスくんを使って、包丁の刃の首部分を成形してくださっています。

林さん(今回の先生)に力を借りて、さらに包丁っぽくなりました!
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ひゃっふー!顔がにやけてきます。

ちなみに、これを上から見た写真がこちら。
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先端(写真左側)は細く。柄の部分はさびやすいので太めに。

気になる時間ですが、2人分同時進行で行っていることもあるとは思いますが、ここまでの作業で昼休憩も挟んで、すでに14時頃になっていました。

その後は仕上げ作業が待っています


まずはルーターを使って、尖らせていく部分は尖らせて、いらない部分は研磨しながら削っていきます。
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火の粉が飛ぶ飛ぶ!

実際自分でやってみると、臨場感すごいです。

そして、面白い!

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ルーターにつける研磨してくれる部分をアップしたらこんな感じ。

その後は希望あれば、銘をいれることもできます。IMG_2372

ひたすらこれで割と力いれつつ、刻みたい方向に文字を入れていきますが、わたしはこの作業あまりに自信なかったので、一緒に包丁作りをしたペアの相手に代理でいれてもらいました。

入れた文字は「聖佳(せいか)」です。
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昔から母や祖母や名前入りの包丁持ってて、それに憧れがあり、今回はせっかく自分で作ったから、入れてもらいました。

めちゃくちゃかっこよく入れてもらい感謝感激!

柄がない状態でも、もう最高に気に入ってしまい、顔がニヤニヤしちゃいます。

いよいよ最終段階、「焼き入れ」がかっこよすぎた


包丁も焼き入れなんてすること知らず今まで生きてきたので、これもまた驚きました。

肉眼で温度をみるため、それを少しでもわかりやすくするよう部屋を暗くして行います。

もうその雰囲気はなにかの儀式のようで、素敵な空間でした〜。
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ある程度の温度になったら水にすばやく突っ込んで、刃の氷面に浮かんだ泡がなくなったと同時に水からすくいあげます。

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炎の中で燃えるマイ包丁。

そして次の瞬間、水の中へすばやく入れます。
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さすがにこの作業は自分ではできないと判断し、林さんにお願いしました。

これを失敗すると、今までがんばってきた作業がパーになるのです。
下手すると、刃の部分がパカッと2分割してしまうそうで。

ここまで頑張って割れたらショックでしばらく立ち直れんくなりそう。

その後は「焼き戻し」といって、再び加熱をして靱性を持たせます。

そうして完成。

せっかくだから既製品の柄じゃなくて自分で柄の部分も作りたいとの願望も叶えてくださいました。

銅と樫の木を使った柄。
めっちゃいい感じにできました!
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最後の研ぎは林さんがやってくださって、あとから郵便で送られてきます。

あとはこの樫の木の部分を自分で好きな形に削れば完成です。

全力でおすすめします、この奥が深すぎる『鍛冶屋一日体験』!


初心者でここまで出来るとは思ってなかったので、本当に刺激的で面白かったです。

林さんは本当に昔ながらのやりかたで製鉄、鍛造をされており、砂鉄を浜辺で集めるところから行っているようです。

なんてこった!

ちなみにこの「たたら製鉄」とはなんぞや、と気になる方もおられるでしょうから、ホームページから抜粋させてもらいました。

私たちの日常生活を支える鉄─、

現代の鉄は高炉法という製鉄法で作られます。

この鉄はコークスを熱源として2000度以上の高温で作られますが、
高い炭素量と多くの不純物を含んでいます。

通常は二次精錬をおこなって不純物を除去しますが、
これらを完全に除去することはできません。

これに対し我が国古来の製鉄法をたたら製鉄と呼びます。
たたら製鉄は1500度以下の低温度でおこなう製鉄法で、その熱源には木炭が使用されます。
現代の高炉鉄(洋鋼)に対し、たたら製鉄で産み出される鉄を
ケラと言います。
ケラは不純物が極めて少なく、
その清浄性は現代の技術を結集しても作り出すことのできないものです。

そして熱処理後の研摩面の美しさは他に類がなく、
我が国が世界に誇る日本刀等もこの製鉄法なくしてはありえないのです。

たたら製鉄・古式鍛造工房くろがね より引用


古来から伝わる伝統的なものなんですね〜。

これに関わるすべての作業ができる職人さんも限られていて、
さらにはこのように体験教室をできる人なんて本当に全国に林さんだけではないかってほどで、
こんな素晴らしい場所が高知県にあるなんて驚きと喜び!

今回参加したコースだけでなく、
『古式鍛造』や『たたら製鉄』を教えてもらえるコースなんてのもあります。
(ちなみに両コースとも所要日数は3泊4日)

これは本当に全力でおすすめしたい場所。

海外から来ても価値あるって言い切れる!

ていうか実際に海外からのお客さんの方が大多数なんだとか。

そういう継承していきたい文化こそ日本人の方が見落としがちなんでしょうね。

というわけで、ぜひぜひ気になる方いってみてくださーい!

詳細はこちらからチェック!



『たたら製鉄 鍛治工房くろがね』
[住所]高知県四万十市西土佐口屋内天王山944
[電話番号]0880-54-1811
[体験料金]鍛冶屋体験一日コース 1名13,000円 2名8,000円 3名以上6,500円

わたしもまた何か作りに行きたい〜。

というわけで長くなりましたが、今回は以上です!また!



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ABOUTこの記事をかいた人

91年滋賀県生まれ。本山町地域おこし協力隊、 猟師見習い、フォトグラファー、ライターやってます。 カナダに永住する予定が、高知に移住し、山師の夫と結婚。0歳の息子と3人で山暮らし。 自分らで切った木で家をセルフビルドするのが直近の目標!